出版社内容情報
くまさぶろうは動物園のゾウも盗めるほどの大泥棒。ついには、おいしいものを食べた人の満足感や、人の気持ちまで盗めるようになります。そして、泣きたい子どもの気持ちや悲しい心を盗みながら旅を続けるのでした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
232
もり ひさし/ユノセイイチ 作。くまさぶろうはどろぼうの名人。砂場で遊んでいた子どものシャベルも、動物園のゾウも、他の人の心の中だって、何でも盗んでしまう…というお話。絵はペンによる硬質の線画に淡くラフな彩色。ちょっと見には小学生が描いたかのような、いわゆるヘタウマ系である。さて、これではたして子どもたちの共感を得られるのだろうか。子どもたちに読み聞かせた人たちの感想やいかに。2025/05/30
ヒラP@ehon.gohon
23
泥棒のくまさぶろうは、盗むものが物から心や気持ちに変わっていきました。 それも人の悲しい気持ちを盗んで、その人が明るくなるのを見るのが楽しくなってきました。 盗んだ悲しい気持ちが喜びに変わっていくことを知りました。 悪人がいつの間にか善人になっていた物語。 心が温かくなりました。2021/11/19
ヒラP@ehon.gohon
22
おもちゃ図書館で読み聞かせしました。大人の読み聞かせ。2021/11/10
nakmas
12
子どもが塾から借りて来た。 なんだろうか、この話の流れは。 追い出された後の数年で、 いや、その後何がどうなって心持ちが変わったのか、 何も語られない。想像してくださいということか。 モヤモヤする。。 主人公の才能は、ヤミヤミの実みたいなものか?? 2018/08/27
遠い日
10
くまさぶろうは稀代の大泥棒。モノを盗むのはお手のもの。縮めて 盗んだゾウが発端となって、次第に人の心まで盗めるようになる。泥棒家業に精を出すうち、人の感情を味わい直すようになる。悪人気取りが変化して、子どもの負の感情を吸い取り助ける存在となったくまさぶろう。つらい感情を知っている子どもたちには、静かな励ましとしてメッセージが届くのでしょう。2017/01/08
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