出版社内容情報
気は優しくて力持ちで、大根作りが上手な山男が、ひょんなことから、寒がりで毛皮が欲しい殿様と、キツネ軍との戦いに巻き込まれます。お話は二転三転、最後はふろ吹き大根が思わぬハッピーエンドに導きます。
4歳から
全国学校図書館協議会選定
日本図書館協会選定
厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
266
馬場のぼる・作。馬場のぼるらしいほのぼの系のほっこり、ほんわりとしたお話。きつねと殿様(人間)との戦いをまーるく収めて、最後はみんな幸せというもの。エンディングがなかなかいい。基本は、山男の非戦による徹底した平和主義。お話が中心だが、絵もまた馬場のぼるらしいちょっととぼけた味わいがいい。2024/12/19
鱒子
68
図書館本 暖かな狐の毛皮を手に入れようとする 寒がりんぼ殿様vs キツネ軍。山男はなりゆきでキツネの味方になります。——馬場のぼるさんの記念すべき最初の絵本。ふろふき大根が食べたくなること請けあいです。2022/08/04
s-kozy
57
「学校の冬休みで帰ってきた娘と振り返る。」娘曰く、「この絵本で『ふろふきだいこん』を知った」とのこと。懐かしいなぁ。様々読み聞かせしたものをこうして振り返ることができるのも嬉しい。息子が言うには「これを読んでふろふきだいこんを作ってもらったけど、あんまり美味しくはなかった」。それも思い出だね。2019/12/31
おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)
53
子供の頃(5歳くらい)うちにこの本があって(サイン本だぞえっへん)ふろふき大根作ってくれよかーちゃんってお願いして作ってもらったら全然美味しくなかった。 本を読む→うまそやんけ→ふろふき大根作ってカーチャン!→イマイチ美味しくないつーかなんか物足りない→何故だおかしいぞと思ってまた原因追究の為絵本再読→やっぱ美味しそう→作ってカーチャン→?→原因追究の為再読…のCYCLEを延々と続けた曰く付きの本。 大人になった今。 原因がわかる! 坊やその大根味噌ついてないんやで。 2016/09/07
アナクマ
46
「とのさまは、ゆうめいな さむがりんぼだったのです。ちゃんちゃんこに してやるのじゃ。えりまきじゃ。しきものじゃ。ずきんじゃ。どてらじゃ。はかまじゃ」一方、狐側の傭兵、山男は「さむくなったら、ふろふきだいこんの あっついのを くいながら、まっかっかのぶどうしゅを、きゅうっとやるだぞ。こりゃもう こたえられないだ」狩るか、狩られるか。どうなる?◉ 74年刊。わりと長編、でもぜんぶ絵付き。キャラはもちろん、樹や雪の「もったり」とした描線はもはや国宝級。積み上げた石垣の色の綺麗なこと、馬場グリーン。笹団子かな。2020/02/13