出版社内容情報
11ぴきのねこがコロッケの店をはじめました。ところが、毎晩食べる売れ残りのコロッケに、ねこたちはうんざり。「鳥の丸焼きが食べたいねえ」と夢見ていると、そこへ一羽のあほうどりが現われて…。
4歳から
第19回文芸春秋漫画賞
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
349
シリーズの第2弾。今回はねこたちがコロッケのお店を開く。「きょうもコロッケ、あすもコロッケ」の歌は遥か昔に聴いた覚えが…。とりの丸焼きを熱望していたところにやってきたのが、あほうどり。ここからの展開は『注文の多い料理店』からの着想か。「11わあっ」というあたりは、読み聞かせでも喜ばれそうだ。絵の効用を大いに活かしている場面だ。いつものほのぼのタッチの絵。2025/04/12
HIRO1970
110
⭐️⭐️⭐️子供と一緒に読みました。2015/06/12
gtn
109
著者世代は、コロッケにノスタルジーがあるようだ。戦前の流行歌「コロッケの唄」にもあるように、それはよき思い出とは限らない。猫がつぶやく「きょうもコロッケ、あすもコロッケ」というフレーズも、そういえばこの唄。2020/08/12
masa@レビューお休み中
99
このシリーズはじめて読みました。11ぴきのねこたちの物語。ここでは、ねこたちがコロッケの店を始めます。最初は真剣に一生懸命やっていて、余ったコロッケもみんなでおいしい、おいしい言いながら食べていたのに、すぐに飽きてしまうのです。そして、ねこたちは鳥の丸焼きが食べたくなってしまうのです。ねこが、もし人間のように話したり、仕事をしたりするとしたら、本当にこんな感じなのかもしれない。単純で、飽き性で、気分屋で…でもだからみんなで仲良くやっていけるのかもしれないですね。2012/09/13
nakanaka
90
安定の面白さでした。コロッケ屋を営んでいた猫たちでしたが毎日毎日食卓に出てくるコロッケにウンザリしていました。猫たちは鳥の丸焼きを食べたくて堪らなくなっているところに一羽のアホウドリがやって来て…。上手いこと先々を計算していた猫たちでしたがアホウドリたちの方が一枚上手でした。打算的な考え方が時として上手くいかないこともあるという話。2017/03/16