人類史から読む夏目漱石 展開〈2〉漱石文学の道程を踏破する

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  • サイズ A5判/ページ数 628p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772009874
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

漱石をどう読むかは、その人の眼の高さ、経験の重み次第である。九〇歳目前の著者の漱石作品読書報告。漱石の言葉を小間切れにせず、ジューシーな味が味わえる肉塊(長い引用)で、より正確に漱石の言葉に耳を傾けた。

目次

漱石文学の総体の読み方
第1部 第一期の作品群を読む―「家」からの離脱と回帰(『坊つちやん』を読む;『草枕』を読む―非人情と人情;『二百十日』『野分』『坑夫』を読む)
第2部 第二期の作品群を読む―親族構造の記号から物語へ(ルトゥルノーの『婚姻ならびに家族の進化』と漱石の読み方;『虞美人草』を読む―三家族構造の記号から物語へ;第二期三部作『三四郎』『それから』『門』を読む)
第3部 第三期作品群を読む―「親族・内・存在」の苦患の諸相(『思ひ出す事など』を読む―死者追悼と冷酷な進化論;『彼岸過迄』『行人』『こゝろ』を読む;『道草』を読む―「血と肉と歴史」の物語;未完の大作『明暗』を読む―「親族・内・存在」の「相互主観性」の文学的記述)

著者等紹介

岡三郎[オカサブロウ]
1929年7月28日埼玉県本庄市(旧児玉郡藤田村)牧西に生まれる。1954年3月青山学院大学大学院文学研究科(英米文学専攻)修士課程第一回生として修了。1959年3月東京大学大学院人文科学研究科(比較文学・比較文化専攻)修士課程退学、同年4月青山学院大学文学部専任講師、のち助教授、教授。1998年3月同大学定年退職、名誉教授。その間、1988年3月『夏目漱石研究』第一・二巻で同大学より文学博士の学位。1993・4年日本中世英語英文学会副会長、1995・6年会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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