内容説明
モーリス・ブランショの芸術と文学についての省察がめざすものは比類なく高い。彼がその最近の著作において行った、ヘルダーリン、マラルメ、リルケ、カフカ、ルネ・シャールについての解明は、これまでのいかなる大胆な批評よりも遠くまで行った。あえて言うなら、この著作はあらゆる批評、あらゆる解釈の彼方にある。
目次
詩人のまなざし(無神論と非人間主義;昼と夜;非人称的な語ることと不在の現前;存在から逸脱;誤謬への呼びかけ;流謫の正統性)
奴婢とその主人
アンドレ・ダルマスとの対話
『白日の狂気』についての演習(詩から散文へ;地獄;傷つける透明性について;乳母車;三である二について)
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程中退。現在、神戸女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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