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内容説明
構造主義思想はいかにして凋落したのか。
目次
第1部 いくつかの亀裂
第2部 六八年五月と構造主義、あるいは誤解
第3部 科学主義、美学、歴史のあいだの構造主義
第4部 構造主義パラダイムの衰退
第5部 時間、空間、対話性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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あたかもボルカー・ショックによってひとつの時代が区切られ、サッチャーやレーガンと役者を変えるかのように、構造主義の時代は突然幕を閉じた。80年にはロラン・バルトが交通事故によって死に、同年アルチュセールは妻を絞殺した。フーコーは83年に、ゲイだけが罹る未知の病と恐れられていたエイズで亡くなる。さらにアルチュセールの弟子のうちの何人かは、時代の反マルクス主義的な圧力に耐えかねて自殺したそうである。ピエール・マシュレは、「驚くべきことは、あれ以上の死者がでなかったことです」と述懐している。2020/11/15