内容説明
映像作家タルコフスキーの全貌に迫る。
目次
アンドレイ・タルコフスキー、あるいは絶対の探求
タルコフスキー的スタイルの源泉―『僕の村は戦場だった』
精神的なるものの全き実在―『アンドレイ・ルブリョフ』
宇宙飛行士の孤独―『惑星ソラリス』
記憶の時―『鏡』
『ストーカー』(〈信ずること〉を求めての探索行、あるいは精神の最後の息吹;三位一体に導かれた懐疑の映画)
シジフォスのことを思い出したまえ―『ノスタルジア』
七本の映画のあとに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MO
7
タルコフスキーの映画を評するのが難しいのは理解します。抽象的でとらえどころのない表現は、如何様にも解釈ができるので、下手をすれば個人の感想になる。これは評論家としては出来ないわけで、かと言って本にする以上何かしらの意味解説が必要になる。多くはこれを避けているので本の半分は映画の内容を描写するだけで、読んでいてきつかった。時折出る言説も浅いところで止まっているし、踏み込んだかと思うと、〜だと思うのもありうるのではないだろうか?みたいな自問で逃げる。ほぼ無駄でしたが最後の章だけは良かった。2022/01/28