感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
弟子迷人
28
えっ、フライパンだったの! という衝撃の事実。さすが幻視の女王だぜ☆ 山尾悠子の歌集を待ってる人なんかも、読むといいよ!(相性めたくたになりそうなので急ぎ登録……)2016/05/29
ぶうたん
5
解説を先に読んだほうが良かった。そう思った。当たり前のように本を開いて、短歌から読んでいたためピンとこないところもあったのだが、後ろに入っている作者の自作解説や、他者の解説を読むにつれ少しピントが合って来るように思う。最終的には稀代の幻視者と言う評言が至極合っていると感じた。異形とも思う。気に入った作品を引用したい気持ちにかられるが、まだまだ修行が足りないので今はやめておこう。繰り返し読んで朧げながらでも掴めてきたからだな。2025/01/02
いなお
3
水栓をひらきて流失をたのしめるうつくしき水勢深夜に響く/貝殻のひかりとなりし月の尾根われの死後にも若者は生きよ/わが椅子の背中にとまる白天使汝友好ならざる者よ2015/08/03
え
2
「靑蟲はそらのもとにも靑ければ澄むそらのもと焼きころすべし」「口中に一粒の葡萄を潰したりすなはちわが目ふと暗きかも」「氣づけば背後の高處に椿あり 遠近の高き低きに椿あり」「水邊の暗きに立ちをり身に負へる水の怨恨 草の怨恨」2016/10/30
ありくし
2
『黒峠とふ峠ありにし あるひは日本の地図にはあらぬ』七・七・0・八・七。痛みも残さぬ鋭利な刃で脇腹を抉られた心地。短歌面白い&怖い。『疾風はうたごゑを攫ふきれぎれに さんた、ま、りぁ、りぁ、りぁ』2013/04/26