感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oz
7
初読。第二芸術論での批判を超克することを目指した戦後短歌は作者=主体の叙情的告白体を遺棄する。塚本邦雄はここに句割れ、句跨りを多用した幻想的作風の前衛短歌を構築し、短歌から韻文と写実の概念までもを廃した。塚本以後、現代短歌は原則的に五句三十一音を成すものという以外に定義を持たない。塚本は現代短歌を創出したばかりか、座の文藝であった短歌に先鋭的な短詩型、一刹那の言語芸術の可能性も提示したという点で現在も重要な存在であり続けている。2011/05/05
pon
4
『日本人霊歌』、『水葬物語』など初期の歌が良かったです。というか読み進めるにつれ辞書を引く回数が増え、後半の歌は私にはまだ早い気がしました。十年前は前半もろくに読めなかったので、十年後に再読してみようかしら。あと本書には寺山修司の塚本邦雄論が入っているのですが、初期の作品に触れていて分かりやすかったです。2016/03/19
わたなべ
3
ポップで暴力的。2015/03/10
廻
2
文字列を眺めるだけでも美しい2012/12/12
桜井夕也
2
刹那なAIに感幻樂なLOVELESSを……Eins, Zwei, Drei, Vier……2012/12/10