感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
5
クリステバによる記号学と言語学の入門書。言語の歴史、言語学の歴史をまとめ、かつその知見を言語学から離れ拡張的に使用する方法=記号論の動向をまとめるという事を一人でやった本。一番の力点は言語学から記号論への発展の要約と思う。ソシュールはラング(各国語)という音素の体系、構造を根本的としたが、フロイトの夢の表現のように狭義の言葉に還元されない、法則を備えた表現方法があり、ラングではないランガージュ(記号運用)の法則を直接に捉える方法=記号学として絵画、文学、映画、音楽といったものの分析の動向を簡潔にまとめる。2018/02/12
あだこ
1
デリダのグラマトロジーにインスパイアされて著されている言語学史的な本。各学派や思想のことばに対するアプローチの射程と限界が分かりやすく記述されている。2009/06/03