一歩進んだ麻酔管理―常識は常に真実か?

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一歩進んだ麻酔管理―常識は常に真実か?

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  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784771905160
  • NDC分類 494.24
  • Cコード C3047

出版社内容情報

目次
A 術中管理(I):術後状態を意識した麻酔管理

§1 術中管理目標
1 術中低血圧(SBP<80mmHg、MAP<55mmHg)の累積時間が術後死亡率を上昇させる
➡〜1 分でもダメですか〜(国沢卓之)
2 血圧管理の目標は?
➡〜避けるべきは低血圧or高血圧? 評価は絶対or相対?〜(須田康裕、国沢卓之)
3 術中深鎮静(BIS<45)の累積時間が術後死亡率を上昇させる
➡〜ニワトリと卵ですね〜(国沢卓之)
4 POCD予防に鎮静は比較的深いほうがよい?
➡〜抗炎症作用の観点からも考える必要があるのですね〜(小原伸樹)
§2 麻酔薬・鎮静薬・拮抗薬
5 フルマゼニルの効果
➡〜えっ!! プロポフォールや吸入麻酔まで?〜(小原伸樹)
6 DEXと呼吸抑制
➡〜ほとんどないはずだったのに〜(菅原亜美、国沢卓之)
7 全身麻酔薬と麻薬の相乗作用
➡〜そこまで減らして大丈夫?〜(増井健一)
8 術中麻薬が多いと術後痛い
➡〜麻薬のフロントローディングは避けるべきですね〜(国沢卓之)
9 麻薬の耐性のでき方は効果によって違う
➡〜それならば患者に不利益が生じます〜(国沢卓之)
§3 鎮痛薬
10 レミフェンタニルは常に低血圧の犯人か?
➡〜“やっぱり”と“なるほど”です〜(高木真奈、国沢卓之)
§4 筋弛緩
11 頭部挙上5秒で抜管!!
➡〜エッ!? 危ないのですか?〜(岩崎 肇)
12 麻酔科医の経験は絶対か?
➡〜こんなにもー、まさかスガマデクスまでが……〜(川村大資、岩崎 肇)
13 まだ先があるとは
➡〜TOF 比>1.0? TOF 比先行回復?〜(岩崎 肇)
§5 脳波モニタリング
14 BISモニターは術中覚醒を予防しない?
➡〜そういう視点で論文を読む必要があるのですね〜(増井健一)
15 術後回診でなんともなければOK?
➡〜潜在性の記憶というものを考える必要があるのですね〜(萩平 哲)

B 術前管理

§1 診察・評価
16 術前に必須な検査とは
➡〜ルーチンはないのですか?〜(位田みつる)
17 術前評価や介入
➡〜だから大事なのですね〜(位田みつる)
18 プレハビリテーション?
➡〜リハビリテーションの誤植ではないのですね〜(位田みつる)
§2 内服薬・前投薬・飲水/55
19 β遮断薬
➡〜そんな歴史があったのですね〜(林 健太郎、国沢卓之)
20 ベンゾジアゼピンのルーチン投与
➡〜良い点ばかりと思っていました〜(萬 知子)
21 ERAS(R)≠術前経口補水
➡〜勘違いしてました〜(岩田千広、国沢卓之)
22 術前炭水化物負荷に死角あり?
➡〜ERAS(R)推奨だったのでは〜(篠原征史、国沢卓之)
23 ERAS(R)も見直し!!
➡〜エビデンスや常識も永遠ではないのですね〜(井上真澄、国沢卓之)

C 術中管理(II):基本的な管理法・手技

§1 輸液管理
24 GDTに意味はないのか?
➡〜周術期管理に期待されているのですね〜(吉村 学、国沢卓之)
25 すべてのHES製剤は出血量を増加させ、腎臓に悪影響を及ぼすのか?
➡〜分子量だけでなく置換度、C2/C6 比の認識も必要なのですね〜(木山秀哉)
26 HES製剤vs.アルブミン
➡〜そのような背景を考えるとよいのですね〜(木山秀哉)
§2 気道・換気
27 マスク換気ができることが筋弛緩薬投与開始の必須条件?
➡〜ガイドラインまでそうなったのですね〜(讃岐美智義)
28 肺保護換気
➡〜術中やるとすれば……〜(秋吉浩三郎)
29 抜管時の吸引
➡〜あれ? 皆同じでないのですね〜(讃岐美智義)
§3 手技中の感染予防
30 中心静脈穿刺の感染対策
➡〜CDCガイドラインの根拠が……〜(溝部俊樹)
§4 神経ブロック
31 区域麻酔施行時にマスクは必須か?
➡〜えっ!! 逆を支持する論文があるとは……〜(高橋桂哉)
32 坐骨神経麻痺
➡〜こんなブロックでも起きるのですね〜(飯田高史)
33 超音波は有用!!
➡〜もう一息〜(飯田高史)
§5 硬膜外麻酔
34 出血・感染がなければ、良いはず?
➡〜在院日数を延ばす可能性があるのですね〜(小野大輔、賀来隆治)
§6 脊髄くも膜下麻酔
35 投与量・投与速度・身長?
➡〜結局、麻酔域を決める因子はどれですか〜(賀来隆治)

D 術中管理(III):麻酔法の選択

§1 麻酔薬の選択
36 プロポフォールは環境に優しいか?
➡〜廃棄物や尿中物質も考えるのですね〜(佐藤暢一)
37 亜酸化窒素は常に悪か?
➡〜見直されている報告も多いのですね〜(萬 知子)
38 吸入麻酔薬は全部同じか?
➡〜そんな利点もあったのですね〜(植木隆介)
39 肥満患者に対して
➡〜それならば、選択したいです〜(植木隆介)
40 喉頭上デバイス
➡〜デスフルランの出番はあるか?〜(植木隆介)

E 術中管理(IV):各論

§1 脳神経手術
41 セボフルランとデスフルラン
➡〜まったく同じでないようです〜(林 浩伸)
42 MEP施行時は、吸入麻酔薬は使用不可か
➡〜意外と使えるデスフルラン!!〜(林 浩伸)
43 開頭手術は過換気で
➡〜ダブルパンチは危険です〜(和泉俊輔)
§2 心・血管手術
44 CVP は、輸液の指標にならない?
➡〜なるほど、そちら側を見るのですね〜(遠山裕樹)
45 脊髄虚血にナロキソンが万能か?
➡〜異常興奮が重要だったとは〜(和泉俊輔、垣花 学)
46 溶血にハプトグロビン
➡〜まさかのエビデンスが〜(水田幸恵、辛島裕士)
47 アプロチニンはどこへ
➡〜そういう理由で〜(遠山裕樹)
48 ステロイドの功罪
➡〜現時点では……〜(﨑村正太郎、辛島裕士)
49 BIS = 0 と100
➡〜これが切り離された回路なのですね〜(矢野喜一、国沢卓之)
§3 胸部外科手術/164
50 分離肺換気中のPEEP
➡〜酸素化改善に役立つのは?〜(讃岐美智義)
51 HPVを考慮してプロポフォールがスタンダード
➡〜低濃度なら吸入麻酔も大丈夫そうですね〜(廣井一正、賀来隆治)
§4 産科手術
52 輸液選択
➡〜いつ? 何を? どれくらい?〜(角 千里、中畑克俊)
53 ネオシネジンやノルアドレナリンは使用可能!?
➡〜上限撤廃されましたか?〜(角 千里、中畑克俊)
54 スリーピングベイビー
➡〜CDHの世界標準ではなかったのですね〜(角 千里、中畑克俊)
55 子宮移動に意味がない?
➡〜こんな結果もあるのですね〜(萩平 哲)
§5 小児手術
56 成人とは異なり、声門下が一番狭い?
➡〜えっ!! 違うのですか?〜(安濃英里、佐藤 慎)
57 麻酔と成長障害
➡〜今、分かっていることはここまでです〜(佐藤 慎)
58 患児に優しいマスク導入
➡〜ストレスが小さいわけではないのですね〜(大嶽浩司)
59 小児はカフなし気管チューブを使う?
➡〜決着しましたか?〜(大嶽浩司)
§6 がん手術
60 吸入麻酔vs.静脈麻酔
➡〜驚きました〜(吉村 学、国沢卓之、森本康裕)
61 局所麻酔の影響は?
➡〜きっと、よさそうですね〜(吉村 学、森本康裕)

F 周術期管理

§1 鎮痛
62 先行鎮痛から予防鎮痛へ
➡〜執刀時だけではないですね!!〜(小野寺勇人、国沢卓之)
63 先行鎮痛は過去の概念?
➡〜なるほど、両方あるわけですね〜(山谷修一、国沢卓之)
64 神経ブロックはいつやるの?
➡〜術後のほうが長時間効くはずですよね?〜(佐藤 慎、国沢卓之)
65 リバウンドペイン
➡〜そもそも術前は痛くないですが……〜(佐藤 慎、国沢卓之)
66 アセトアミノフェンやNSAIDs
➡〜定時投与が推奨されていたのですね〜(佐藤暢一)
67 デキサメタゾンがここで登場!!
➡〜鎮痛目的でも使用されるのですね〜(国沢卓之)
68 ケタミン、プレガバリン、ガバペンチン
➡〜いろいろあるのですね〜(工藤愛理、国沢卓之)
69 マルチモーダル全身麻酔(オピオイドフリー麻酔)
➡〜そこまで徹底するのですね〜(宮﨑世理、国沢卓之)
§2 PONV 予防
70 プロポフォールが好ましい?
➡〜絶対ではなかったのですね〜(長坂安子)
71 嘔気にはメトクロプラミド?
➡〜えっ!! 学会推奨は……〜(長坂安子)
§3 呼 吸
72 酸素マスク3 l/min 3 時間
➡〜何がダメで、ダメでない場合はなんでしょうか?〜(早水憲吾)
73 吸入酸素濃度の理想は?
➡〜SSIと肺障害を考える必要があるのですね〜(溝部俊樹)
74 嚥下機能回復
➡〜早く飲水できることに意味があるのですね〜(鈴木真也、国沢卓之)
§4 代謝・輸液・輸血
75 術中、ストレスホルモン放出抑制は、意味がないのか?
➡〜術後にも、いい影響があるのですね〜(宮澤知穂、国沢卓之)
76 輸液量の変遷
➡〜たっぷり→制限←→自由?〜(久良木 ルーテ彩来、国沢卓之)
77 血糖管理の変遷
➡〜なるほど、厳密が良いわけではなかったのですね〜(溝部俊樹)
78 周術期体温保持
➡〜外科系雑誌を眺めてみると〜(溝部俊樹)
79 古い輸血は危ない?
➡〜あっさりと逆の報告が〜(溝部俊樹)
§5 循環
80 心臓に良いのは?
➡〜プレコンのみならず、ポスコンもなのですね〜(呉 健太)
81 AKI 予防は尿量確保!!
➡〜予防目的に投与を推奨される薬物はないのですね〜(辛島裕士)
82 ランジオロールは良さも短時間?
➡〜投与終了後も良い影響があるなら素晴らしいですね〜(鷹架健一、国沢卓之)
§6 血栓・抗凝固
83 ヘパリンブリッジは有効か?
➡〜そもそも抗凝固薬と抗血小板薬がありますよね〜(杉浦孝広)
84 アスピリン継続は安心・安全
➡〜あれれ、脊髄くも膜下麻酔をしてもよかったのでは?〜(杉浦孝広)
85 NOAC・DOAC、さあ大変
➡〜穿刺・抜去・再開……たくさん覚えなくては〜(杉浦孝広)

内容説明

2018年登場!?、マルチモーダル全身麻酔とは??帝王切開で子宮移動は不要?先行鎮痛で、痛み増の謎!?神経ブロックいつやるの?静脈麻酔で地球汚染?エキスパートが書き綴った楽しみの一冊。

目次

A 術中管理(1):術後状態を意識した麻酔管理
B 術前管理
C 術中管理(2):基本的な管理法・手技
D 術中管理(3):麻酔法の選択
E 術中管理(4):各論
F 周術期管理

著者等紹介

国沢卓之[クニサワタカユキ]
旭川医科大学麻酔・蘇生学講座教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。