出版社内容情報
《内容》 人間に関するすべての領域に及ぶ痛みの声と意味を,表現者たちの作品から考える。痛みをとることに全身全霊を傾けて,日々医療に取り組む医師が語る。
《目次》
【序 章】痛みを考える
1.理解されない痛み/2.痛みの表現/3.描かれた痛み
【第1章】痛みと文化
1.国籍を持つ痛み/2.西洋の痛みの語源/3.日本語の痛みの語源
4.足が痛い/5.西欧の心身二元論/6.日本の風土と痛み
【第2章】十九世紀の痛み
1.キリスト教の影響/2.医学の進歩/3.十九世紀の痛みの詩/4.麻酔の始まり
【第3章】病苦の中の痛みの声-結核の痛み
1.結核の痛み/2.脊椎カリエスの痛み[造化の力]/3.胸郭成形手術の痛み
【第4章】病苦の中の痛みの声-がんの痛み
1.がんの痛み/2.がんの痛みと詩[草木の力]/3.がんの痛みと俳句[ユーモアの力]
4.がんの痛みと短歌[エロスの力]/5.がんの痛みと短歌[パトスの力]/
7.がんの痛みと詩[病者の力]
【第5章】病苦の中の痛みの声-慢性の痛み
1.慢性の痛み/2.線維筋痛症の痛みと詩[メタモルフォーシスの力]
3.帯状疱疹後神経痛[老いの力]/4.画家の背負った痛み[大地と宇宙の力]
6.原因不明の痛み[いのちの力]/6.心因性疼痛障害[捨てる力]
【第6章】痛みの向こう
1.痛みの可能性/2.物質的恍惚の中の痛み/3.最後の光に貫かれる痛み
4.痛みに耐える無限の力
【第7章】現代社会における痛み
1.無痛への飢餓感/2.痛みの商品化/3.排除される痛み/4.痛みのバーチャル化
5.耐性の欠如/6.快適という不幸/8.痛みが生むトレランス-耐性-寛容
9.痛みの抑止力/9.痛みへの希望
【最終章】痛みが扉を開く
1.全人的な痛み/2.結ばれる痛み
目次
序章 痛みを考える
第1章 痛みと文化
第2章 十九世紀の痛み
第3章 病苦の中の痛みの声―結核の痛み
第4章 病苦の中の痛みの声―がんの痛み
第5章 病苦の中の痛みの声―慢性の痛み
第6章 痛みの向こう
第7章 現代社会における痛み
最終章 痛みが扉を開く
著者等紹介
外須美夫[ホカスミオ]
1952年鹿児島市生まれ。1978年九州大学医学部卒業、同附属病院手術部助教授を経て、1997年より北里大学医学部麻酔科学教授、医学博士、麻酔科専門医、同指導医、日本ペインクリニック学会認定医、日本麻酔科学会理事、日本緩和医療学会評議員、Editor‐in‐Chief of Journal of Anesthesia(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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