内容説明
本書は、或る哲学者の思想を平易に解説し、その文章を幾つか挙げ、そこから哲学者の思想全体をなにがしか理解できるようにした手引き書である。過去の重要な哲学者の思想の解説および原典資料のアンソロジーとして編まれた。
目次
第1編 古代(古代ギリシア哲学)
第2編 中世(中世キリスト教哲学)
第3編 近代(イギリス経験論;大陸合理論;モラリストの哲学;カントとドイツ観念論)
第4編 現代(功利主義;マルクスとフランクフルト学派;新カント派;生の哲学と解釈学 ほか)
著者等紹介
麻生享志[アサオタカシ]
1967年生まれ。’98年東京大学大学院博士課程修了。現在、駒沢大学ほか非常勤講師
飯田亘之[イイダノブユキ]
1938年生まれ。’66年東京大学大学院修士課程修了。現在、千葉大学文学部教授
伊古田理[イコタマサル]
1964年生まれ。’93年東京大学大学院博士課程退学。現在、千葉工業大学専任講師
黒崎剛[クロサキツヨシ]
1961年生まれ。’92年早稲田大学大学院博士課程修了。現在、国士舘大学ほか非常勤講師
桑田礼彰[クワタノリアキ]
1949年生まれ。’85年一橋大学大学院博士課程修了。現在、駒沢大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
21
真面目に読んだら二週間半かかった。そもそも大学の講義の教科書であり、読み物として読むものではない。ただ、「歴史を学びなおすならヘタな本よりも教科書を読むのがよい」とか言われるように、流れをざっと見渡すには適している、と思う。そのついでに主著原典の重要部をつまみ食いする構成。だから各論を理解する本ではなく、解説はさわり程度。中には原典以外ほぼ何も述べない執筆者もいる。それはその先生が口頭説明を前提として書いたのか、原典至上主義なのか知らないが、なぜよりによってフッサールやハイデガーを担当させてしまったのか…2022/01/17
ぷくらむくら
0
娘の大学時代の教科書が置いてあったのでついつい読んでしまったが、過去の原典のつなぎ合わせで「いいとこ取り」にもなっていないような気がする。近年の哲学の変遷と迷いが少しは理解できた。2014/04/10