内容説明
「やっぱり、畳はいい」と多くの日本人が感じるのはなぜだろうか。青畳の美しさと香り、心地よい感触、ゴロリと横になったときのくつろぎ…。畳が登場した平安時代から現代まで、住宅や生活スタイルは大きく変化したが、畳だけは変わらずに、日本人の生活の歴史を足元から見つめてきた。不思議な存在である畳。その無言のメッセージを読み解いてみる。
目次
日本の空間システムを構成した畳
畳の起源
床の間の出現と畳
茶の湯と畳
畳と宴の作法
畳=日本伝統黒幕説
和洋折衷と畳
畳と正座
現代都市の四畳半はお茶の間か?
畳と現代住宅