雲の壜詰め

ＨＡＴＡＯ【詩】/永田 萠【画】

光琳社出版（1993/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 127p／高さ 19cm
• 商品コード 9784771301337
• NDC分類 911.56
• Cコード C0092

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やすらぎ]

空あるかぎり旅果てることなし。楽しくも雲、苦しくも雲☁️…空あるかぎり夢果てることなし。嬉しくも雲、悲しくも雲⛅️…私はなぜ見上げているのだろう。何を探しているのだろう。大空にポツンと小さな雲が流れてる。なぜそこにいるんだい。風の吹くまま、身を任せているだけだから。…広がる空は青いけれど、次第に夕色に染まるだろう。 気付くと心は清々しく、新しい風が吹き込んでいる。だから、空を見上げてしまう。…これから雨粒が落ちてくる。そんな空も見上げていたい。…雲を壜に詰めてみる。そこから、空想は果てしなく広がっていく。

2021/09/08

[きゆやすか]

本体、カバー、帯が一体となってとても凝った造本が素敵。ＨＡＴＡＯさんの詩はかなり技巧的なんだけど、イラストが入ることですっとなじんできます。要所要所に出てくる壜の写真は萌さんのコレクションなのかしら？著者近影も面白く、遊び心にあふれた本です。

2013/09/01