目次
タンニンの歴史―物理性から化合物へ
カテキュー(Catechu)の歴史―日本の土といわれたことも
カテキンの誕生―カテキューの本体として
茶で発展・カテキンの研究―タンニンの本体として
紅茶、烏龍茶、およびその他のポリフェノール―保健効果が期待される天然物
コーヒーの本体・カフェインの発見―ゲーテの勧めがきっかけ
茶におけるカフェインの発見―茶の成分化学の先端を切る
化学成分の総合的分析―幕開け200年以上前か?
化学成分は品質の尺度―贋造茶の鑑別にも
紅茶は発酵によるものか―100年以上前に不適切の指摘
紅茶の発酵の科学的解明―酵素酸化の実証へ
アミノ酸類の歴史―特有成分テアニンの発見
香りとその成分の歴史―芳香成分は有毒とされた?
ビタミン類の歴史―注目を浴びたビタミンC
糖類と有機酸の歴史―薬や調味料としての使用
サポニンの歴史―洗剤・魚とり用の植物成分
著者等紹介
中川致之[ナカガワムネユキ]
1927年静岡県出身。1953年東京大学農学部農芸化学科卒業。1953年静岡大学農学部助手、農林省茶業試験場化学研究室研究員、室長などを歴任、場長で退職。この間「緑茶の滋味に関する化学的および統計学的研究」で日本食品工業学会奨励賞を受賞。専門分野は茶の化学分析、とくに味の研究。1970年農学博士号取得。1985年退職後、民間分析センター、株式会社エコプロ・リサーチで農産物の栄養成分の分析業務などに従事。現在、株式会社佐藤園技術顧問、日本茶業技術協会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。