出版社内容情報
【出版社よりコメント】
学校図書館法が改正され、全国の12学級以上の学校に司書教諭が配置されることになった。しかし具体的にはどこからはじめたらいいのか迷ってしまう学校図書館関係者にとって、本書は格好の手引きとなるだろう。
「コレクション・マップ」による蔵書の把握、図書館と教科教員がいっしょに作る学習指導計画(カリキュラム・マップ)、学校図書館の改装や資金の調達などの実践的な提案に加え、もっとも大きな課題である、学校図書館と教科教育との連携(コラボレーション)にも多くの紙数を割いている。また、邦訳に際して、日本の読者のために詳しい訳注と日本での実践例を付け加えた。
「もっと利用される学校図書館」への第一歩として、きっと役立つ一冊。
内容説明
本書は「児童生徒が自立した生涯学習者になる支援をする」ことをうたった『インフォメーション・パワー』(1998)の原則・実践を反映した米国のライブラリー・パワー・プログラムでの経験を基に、『インフォメーション・パワー』に述べられている事柄を実践する際の具体的なツールを提供している。具体的な提案の提示、実践状況を評価し、実践計画を立案するために必要なチェックリスト、調査票、ウェブ上の情報資源などについて具体的に示し、さらに日本での実践例をも紹介。情報化社会でより良く学び、より良く生きる子どもたちを育てるための実践の書。
目次
リーダーシップと現場の専門職
インフォメーション・パワーを実践する専門職の能力開発
情報リテラシーを育むコラボレーション
コレクション・マップの作成:コレクション形成過程の1段階
カリキュラム・マップの作成
テクノロジーで高める児童生徒の学び
柔軟性のあるアクセス:活動的な学びのために
学校図書館の改装:より良い学びのために
インフォメーション・パワーのための地域の参加
インフォメーション・パワーを実践する学校のための資金源開発
著者等紹介
足立正治[アダチマサハル]
京都外国語大学卒業。現在、甲南高等学校・中学校教諭。1988~1989年、カリフォルニア州立大学ソノマ校Center for Critical Thinking and Moral Critiqueでクリティカル・シンキング教育を研究。アメリカ教育学会会員
中村百合子[ナカムラユリコ]
2003年3月東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、東洋大学、東京学芸大学などで非常勤講師。日本図書館情報学会会員、日本学校図書館学会会員、日本教育工学会会員
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