出版社内容情報
経済学方法論は、経済学における仮定・推論・説明のあり方を研究する学問であり、科学についての科学哲学に対応する位置づけをもつ。本書は、経済学方法論と科学哲学・科学史・科学論の関係を、年代的・概念的に整理して説明した上で、よりよき経済学を展望する。
【目次】
序 論
本書の構造
経済学方法論の特質に関する3つの解説
本書の目的と特質
本書の使い方
第1章 科学についての「定説」
分析命題とアポステリオリな総合命題
理論と証拠
科学的説明の本性
論理実証主義者のプログラムのさらに大きな難問
展 望
練習問題
論点1.1 公理化
論点1.2 モデル
論点1.3 形式主義
普遍的知識……だからどうした?
第2章 実証的経済学のさまざまな方法論
計量経済学という新しい学問分野
ケインズ=ティンバーゲン論争
経済学における法則
「理論なき測定」論争
コウルズ委員会とミルトン・フリードマンの実証的経済学の方法論
サミュエルソンと記述主義論争
展 望
練習問題
論点2.1 フリードマン以前の方法論
論点2.2 測定
論点2.3 実験
予測……だから、どうした?
第3章 ポパーの発見の論理
科学的発見の論理
推測と反駁──科学的知識の成長
歴史主義の貧困
展 望
練習問題
論点3.1 デュエム=クワイン・テーゼ
論点3.2 ポパーの状況分析
論点3.3 テスト
厳密性か関連性か……だからどうした?
第4章 クーンとラカトシュ
トマス・クーン
『科学革命』
イムレ・ラカトシュ
洗練された反証主義
展 望
練習問題
論点4.1 経済学における研究プログラム
論点4.2 経済学における科学革命?
論点4.3 事実
総合……だからどうした?
第5章 科学知識の社会学
科学知識の社会学(SSK)
エディンバラ学派のストロング・プログラムと実験室研究アプローチ
相対主義、実在論、価値
科学知識の経済学(ESK)
展 望
練習問題
論点5.1 学問分野のひとつとしての経済学
論点5.2 ケース・スタディという方法
論点5.3 フェミニスト科学哲学およびフェミニスト政治経済学
科学を監査する……だからどうした?
第6章 レトリック、ポストモダニズム、多元論
レトリック・アプローチ
ポストモダニズム
多元論
展 望
練習問題
論点6.1 アナロジーとメタファー
論点6.2 ポール・ファイヤアーベント
論点6.3 経済学における実在論と因果的説明
コミュニケーションと会話……だからどうした?
第7章 経済学における価値判断
方法論的価値判断
経済学の概念と説明の価値負荷性
合理的選択に基づく説明が暗に示す倫理的



