出版社内容情報
「どもる」を「治す」ことの歴史を問う
伊沢修二の楽石社にはじまる吃音矯正、濱崎健治・大熊喜代松による言語障害教育、そして、言友会の「吃音者宣言」へ。吃音を「治す」時代から「共に生きる」時代を目指した日本の教育と社会の新たな姿を描き出す。
【目次】
目次
まえがき
はじめに
1.吃音をめぐる日本の教育と社会
2.吃音統制の誕生をめぐって
3.吃音統制の歴史的展開
第1章 伊沢修二の教育と吃音矯正
1.伊沢修二の分断された教育思想と吃音矯正
2.伊沢修二の教育
3.吃音矯正
4.伊沢修二の教育思想と吃音矯正の通底
第2章 日本における吃音観の歴史と伊沢修二
――不治の疾患から悪癖
1.明治・大正期における吃音観の転換
2.伊沢修二と視話法との出会い
3.伊沢修二の吃音観の確立
4.伊沢以降の吃音観の展開
5.吃音観の二重性
第3章 学校教育における吃音矯正の導入
――楽石社の社会事業と東京の吃音学級の関わり
1.楽石社は教育か社会事業か
2.楽石社のはじまり
3.楽石社の発展と学校教育
4.吃音学級
5.楽石社の位置付け
第4章 言語障害教育の発端であるローマ字教育と学業不振児
――濱崎健治と大熊喜代松の戦後の民主教育
1.戦後言語障害教育の発端をめぐって
2.ローマ字教育実験と国語音声学
3.濱崎健治の「ことばの教室」
4.特殊教育から治療教育へ
5.大熊喜代松の「言語治療教室」
6.言語治療教室の誕生
7.濱崎と大熊の教育実践がもたらしたもの
第5章 言友会の当事者運動と治すことの努力の否定の「吃音者宣言」
――民間矯正所から言語障害教育へ
1.当事者運動と吃音者宣言の誕生
2.吃音者宣言
3.言友会の誕生と発展
4.言友会の当事者運動と『ことばのりずむ』
5.言友会と言語障害教育
6.「吃音者宣言」の採択とその後
7.当事者運動と吃音者宣言の意義と限界
おわりに
1. 各章のまとめ
2.考察と結論
3.今後の展望
あとがき
文献一覧
関連年表



