出版社内容情報
〈ジャンル〉は映画の地図だ。西部劇、ホラー、SF、ミュージカル……ジャンルを知れば、見方が変わる。数々の名作を通してジャンルの変遷と奥深さを探るこの本は、読者を胸躍る知的冒険へと誘う。映画を深く味わいたいあなたに贈る、必読の一冊。
【目次】
序 章
第Ⅰ部
1章 ジャンル映画とはなにか?
映画以前のこと
慣 習
イコノグラフィー(図像学)
セッティング
ストーリーと主題
俳 優
定義の問題
2章 なぜハリウッドなのか?
初期の映画
古典的物語映画
スタジオシステム
システムの本質
パラテクスト
サイクル映画と変化
スタジオシステムの衰退
3章 ジャンル映画の作り手たち
監督と作家
作家とジャンル
アート映画
4章 誰のためのジャンル映画か?
儀礼と神話
ナショナル・シネマとジャンル
ゾンビランド
歴史とイデオロギー
表 象
『テルマ&ルイーズ』は『正しいことをする(ドゥ・ザ・ライト・シング)』
第Ⅱ部
5章 西 部 劇
映画以前のこと
初期の西部劇映画
スタジオ期
批評上の課題
事例研究:『リトルジョーのバラード』(1993)
6章 ホラー映画
映画以前のこと
初期のホラー映画
スタジオ期
批評上の課題
事例研究:『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
7章 ミュージカル映画
映画以前のこと
トーキーがやってきた
スタジオ期
批評上の課題
事例研究:『ウェスト・サイド・ストーリー』(1961、2021)
8章 ドキュメンタリー映画
初期のドキュメンタリー映画
観察型ドキュメンタリー
ドキュメンタリー映画と作家性
ドキュメンタリー映画とジャンル
事例研究:『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970)