出版社内容情報
浮かび上がるEC/EUとソ連・中東欧の関係性
東西関係における経済的相互依存の力学とは?
米ソ対立を中心とした冷戦期に、ECは東西欧州貿易(西欧とソ連・中東欧間貿易)を通じて、独自の東方経済外交を行っていた。本書では、冷戦期の東西欧州貿易が、冷戦後のEU東方拡大(中東欧の加盟)の経済的基盤を形成していたことを実証する。
内容説明
浮かび上がるEC/EUとソ連・中東欧の関係性。東西関係における経済的相互依存の力学とは?米ソ対立を中心とした冷戦期に、ECは東西欧州貿易(西欧とソ連・中東欧間貿易)を通じて、独自の東方経済外交を行っていた。本書では、冷戦期の東西欧州貿易が、冷戦後のEU東方拡大(中東欧の加盟)の経済的基盤を形成していたことを実証する。
目次
第1章 紛争と協調の経済的相互依存―分析概念の検証―
第2章 第2次大戦後の東西経済関係―冷戦初期から1970年代までの「東西欧州貿易」―
第3章 新冷戦期の東西経済関係―1980年代前半の「東西欧州貿易」と対ソ連経済制裁―
第4章 冷戦末期の「東西欧州貿易」とEU東方拡大―1989年以降のEC/EUと中東欧の経済関係―
第5章 EUの東方拡大―『アジェンダ2000』に示された欧州委員会の拡大戦略―
第6章 EU拡大をめぐる合理主義と構成主義の検討―構成主義分析と合理主義の接点―
第7章 冷戦後の欧州の安全保障秩序―NATO、OSCE、EUの展開―
終章 EC/EUの東方経済外交の連続性―冷戦期の「東西欧州貿易」とEU東方拡大をつなぐ視点―
著者等紹介
永澤雄治[ナガサワユウジ]
1962年仙台市生まれ。現在、尚絅学院大学人文社会学類教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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