出版社内容情報
ヤングケアラーという「時代のカナリア」が示す日本の「本当の病」とは
近年関心が高まっているヤングケアラーは,「時代のカナリア」としての役割を担っている.ヤングケアラーを生み出すに至った日本社会の変容とは何なのか.そして新たなヤングケアラーを「生まない」ためにはどうすればいいのか.自治体の取り組みや当事者の声から探究していく.
失われた30 年という時代は経済社会だけでなく家族介護にも大きな変化をもたらした.新たなヤングケアラーを生み出さないという予防的視点は,ヤングケアラー支援において,目を向けるべき重要なテーマとなる.本書では,子どもや若者の介護者が生み出されるその背景要因・メカニズム解明の調査結果や自治体の取り組み,そして当事者の声などを踏まえ,新たなヤングケアラーを生まないための今後の取り組みを考える.
内容説明
失われた30年という時代は経済社会だけでなく家族介護にも大きな変化をもたらした。新たなヤングケアラーを生み出さないという予防的視点は、ヤングケアラー支援において、目を向けるべき重要なテーマとなる。本書では、子どもや若者の介護者が生み出されるその背景要因・メカニズム解明の調査結果や自治体の取り組み、そして当事者の声などを踏まえ、新たなヤングケアラーを生まないための今後の取り組みを考える。
目次
第1章 日本のセーフティネット構造と新しい社会問題の出現
第2章 なぜ、ヤングケアラーが生まれるのか
第3章 ヤングケアラーの孤独・孤立を未然に防ぐために
第4章 「ひとり親家庭のヤングケアラー」と「ことばのケアを担うヤングケアラー」の実態と支援策
第5章 ケアラーを社会全体で支える北海道栗山町のヤングケアラー
第6章 切れ目のないこども・若者支援でケアラーを支える埼玉県上尾市
終章 新たなヤングケアラーが生まれないために
著者等紹介
宮本恭子[ミヤモトキョウコ]
2012年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了、博士(経済学)。現在、島根大学法文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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