出版社内容情報
長きにわたる沈黙を破り、匂いの哲学・美学に正面から挑む。香水やワインを生み出した「匂いの国」フランスから『源氏物語』の時代から薫り文化をもつ「香りの国」日本へと気鋭のソルボンヌ大学哲学教授が贈る「匂いの哲学」。「監訳者より 新装版へ寄せて」「新装版へのあとがき」を新たに挿入。
内容説明
哲学者は、芸術家は、小説家は、匂いをいかに表現するのか。哲学の中で見落とされてきた「匂い」に焦点を当て考察する、比類なき著作。
目次
第1部 嗅覚による感受性(自然と偏見;鼻から見た二つの視点)
第2部 嗅覚の美学(匂いの芸術的表現;嗅覚芸術)
第3部 嗅覚哲学(無嗅症から全嗅症へ―嗅覚哲学の可能性の条件;嗅覚哲学のモデル)
著者等紹介
ジャケ,シャンタル[ジャケ,シャンタル] [Jaquet,Chantal]
フランスの哲学者。専門は近現代哲学史。とりわけスピノザやベーコンの哲学、心身論に造詣が深い。現在、パリ第一大学パンテオン‐ソルボンヌ名誉教授
岩〓陽子[イワサキヨウコ]
2002年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門はフランス美学、香道研究、香りの現代アート。「味と匂い研究会」主宰。Perfume Art Project代表。現在、京都嵯峨芸術大学短期大学部准教授
北村未央[キタムラミオウ]
東京生まれ。2007年、ブルゴーニュ大学大学院フランス文学科博士課程修了。現在、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。