出版社内容情報
元気な長寿を目指して!
〈小浜藩医で蘭学者、杉田玄白〉
杉田玄白はオランダ語の解剖書「ターヘル・アナトミア」の翻訳事業に取り組み、『解体新書』として刊行した、
日本における近代医学のパイオニアです。『解体新書』の出版後40 年を生きた玄白は、その間に多くの著作を残しました。
その一書が『養生七不可』です。本書は一言で言えば、元気で長生きするための手引きです。
長寿の人、玄白先生が申すのですから、正真正銘「元気で長生き」の秘訣です。
〈杉田玄白の町、小浜から発信〉
古代には御食国として朝廷に食材を提供していた福井の小浜は、今も食の町です。
玄白はその小浜に藩医の子として少年期を過ごしています。
そこで小浜市では、杉田玄白賞を設けて、
食と健康に関わる研究や活動で顕著な功績を挙げた方々に授賞してきました。
杉田玄白賞・奨励賞の受賞者による食の研究や活動の報告をまとめ、
現代版「養生七不可」としたのが本書『養生七不可指南書』です。
内容説明
元気な長寿をめざして!玄白先生の江戸から令和への教えをつなぐ現代版「養生七不可」
目次
特別寄稿 古稀の玄白、歩いて、歩いて、―『養生七不可』の実践(片桐一男)
みんなで小浜を健康寿命トップの町に(家森幸男)
杉田玄白と前野良沢に見る自然と食(川嶌眞人)
私たちの健康は私たちの手で(秦榮子)
三刀流のスーパー必須微量栄養素“亜鉛”を「養生七不可」の教えに活用する(神戸大朋)
キイワードは次世代(依藤亨)
ミルクのある生活(平田昌弘)
桜島大根で血管をしなやかに(加治屋勝子)
医食同源の科学的証明―コーヒーや緑茶のポリフェノールについて(近藤(宇都)春美)
トランスレーション医学研究50年―動物実験と臨床応用に介在する「死の峡谷」の克服(中尾一和)
尿路結石を予防する「新・養生七不可」(郡健二郎)
“適塩”で“まごわやさしい”食育―予防栄養学の成果を食育に活かす(森真理)
非正物不可苟食―日本型食生活の健康への役割(村田昌一)
超高齢社会と認知症―「食」で認知症予防をめざす(山田正仁)
ポリファーマシーって言葉ご存じですか?(白波瀬正樹)
がん患者がモンブラン登頂をめざす(浜崎博)
けふの今こそ楽しかりけれ(山村修)
玄白先生と江戸の梅毒(山村修)
杉田玄白のマインドフルネス(森下隆)
『養生七不可』現代語訳 附録 大槻玄沢『病家三不治』現代語訳(中島嘉文)