出版社内容情報
30年の経験から引き出された観光ガイドのノウハウと観光学の展望
日本にはプロの観光ガイドが少ない。通訳案内士の国家試験はあるが、観光ガイドの資格試験はいまだ存在しない。バスガイドでさえ、ガイドとしての資格は必要としない。いわば、誰しもが観光ガイドになれる。よって、ボランティアガイドが全国で活躍している。それはそれで必要なことであるが、観光で国を立てるには、観光地の魅力をさらに引き出す人材が必要である。いわばプロガイドの養成が不可欠である。と、私は思っている。その意気込みもここで伝えておこう。この書を、観光学を志す学生への入門書とする一方、プロガイドをめざす者への指南書にするつもりである。(「はじめに」より)
目次
第1部 ガイドの心得と技(観光ガイドが牽引する観光学;観光ガイドも実践できる調査法;客を楽しませる基盤と演出;ガイドの心得;ガイドの下見と企画;案内資料の作成目的と作り方)
第2部 旅を企画するガイド(区域観光の企画例―四天王寺の境内巡り;地域観光の企画例―河内平野を巡る;広域観光の企画五例;魏志倭人伝ツアーで示す構想から案内までの手順;観光ガイドの養成に向けての取り組み)
著者等紹介
来村多加史[キタムラタカシ]
1958年兵庫県明石市生まれ。関西大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。阪南大学国際観光学部教授。専門は日中考古学・観光学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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