出版社内容情報
中国と日本の農村ジェンダー研究のこれまでとこれから
1950年代から60年代の中国と日本において農村社会と女性の生活はいかに変化したのか? 医療、教育、ケア、財産所有、労働、政治参加などのあり方に焦点をあてた既存研究の特徴を明らかにするとともに、研究の空白をさぐる一冊。
内容説明
中国と日本の農村ジェンダー研究のこれまでとこれから。1950年代から60年代の中国と日本において農村社会と女性の生活はいかに変化したのか?医療、教育、ケア、財産所有、労働、政治参加などのあり方に焦点をあてた既存研究の特徴を明らかにするとともに、研究の空白をさぐる一冊。
目次
第1部 中国(社会)(中国の集団化時期における農村医療保健制度の構想と実践―リプロダクションを中心に;人民公社化の下での家事・ケア労働―公共食堂と託児所を中心に;社会主義建設初期中国の「掃盲」教育の研究動向―中国・日本の研究から;人民公社時代における中国の農家嫁の個人財産について―副業と持参金をキーワードに)
第2部 中国(政治・経済)(人民公社期における農村地域の国家建設と「婦女」―政治運動と社会動員の視点から;農業集団化期における基層の女性リーダー―社会主義国家建設と女性解放における役割をめぐって;中国農村人民公社期の土地制度―「包産到戸」およびその論争の中での婦女聯を切口に;中国農村における人民公社期の財政体制と運営管理方式;人民公社時期の農村女性の労働と共同体秩序)
第3部 日本農村女性(戦後日本農村における家事労働;日本の1950~60年代の妊娠・出産―リプロダクションの近代化をめぐって;戦後日本における農家の嫁の財布事情と私有財産;戦後日本農村における女性労働とその評価)
著者等紹介
堀口正[ホリグチタダシ]
大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。現在、大阪公立大学大学院生活科学研究科教授
大橋史恵[オオハシフミエ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、お茶の水女子大学ジェンダー研究所准教授
南裕子[ミナミユウコ]
慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、一橋大学大学院経済学研究科准教授
岩島史[イワシマフミ]
京都大学大学院農学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(農学)。現在、京都大学大学院経済学研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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