出版社内容情報
世界を気遣い自分を気遣う人間のありさまを、ハイデガー哲学をよすがに考察する。
存在者がもらす「助けて」「忘れないで」というかすかな存在の声。これに答えて与える喪失の出来事以外に、本来の自己などない。エゴイズムや(反)ナチズムに制約されながらも、この声に応じるハイデガー。
内容説明
世界を気遣い自分を気遣う人間のありさまを、ハイデガー哲学をよすがに考察する。存在者がもらす「助けて」「忘れないで」というかすかな存在の声。これに答えて与える喪失の出来事以外に、本来の自己などない。エゴイズムや(反)ナチズムに制約されながらも、この声に応じるハイデガー。
目次
第1部 “存在と時間”―永続する現前性の断念、言葉を返す愛(歴史を生き、歴史を存在する―ディルタイとの対決と“存在と時間”;『存在と時間』という迷い道を反復する―言い応じる愛へ;死すべき人々の可滅的な世界)
第2部 世界を気遣う―名のない神にこだまを返す(応答する言語―ヘルダー言語起源論解釈を手がかりに;名のない神にこだまを返す―マイスター・エックハルトとハイデガー;世界への気遣い―ハイデガーとアーレント)
第3部 ヒューマニズムとナショナリズム―世界への気遣いの限界(そいつはただの動物だ―ヒューマニズムとその彼方;ハイデガーのナショナル・ヒューマニズム―デリダのゲシュレヒト(一族・同類)論のかたわらで
ハイデガーの(反)国家社会主義と(反・)反ユダヤ主義―世界への気遣いの限界)
著者等紹介
後藤嘉也[ゴトウヨシヤ]
1953年山形県天童市生まれ。現在、北海道教育大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 法と経営研究 〈第2号〉