出版社内容情報
東日本大震災被災地の生活と復興の記憶を可視化する
人口減少・少子高齢化・経済停滞が続く社会では、定住人口の増加や経済成長をバネとした災害復興の目標を達成するのは難しい。いま目指されるべきは、地域が本来持つ回復力(レジリエンス)を活かした「無理せず続ける」持続可能な復興である。岩手県大槌町、宮城県気仙沼市における被災・復興過程のモノグラフから、それぞれの地方の特性を踏まえた復興のあり方を、心の復興にも焦点をあてながら提示する。
内容説明
人口減少・少子高齢化・経済停滞が続く社会では、定住人口の増加や経済成長をバネとした災害復興の目標を達成するのは難しい。いま目指されるべきは、地域が本来持つ回復力(レジリエンス)を活かした「無理せず続ける」持続可能な復興である。岩手県大槌町、宮城県気仙沼市における被災・復興過程のモノグラフから、それぞれの地方の特性を踏まえた復興のあり方を、心の復興にも焦点をあてながら提示する。
目次
第1章 なぜ今、地方の災害復興のあり方を問うのか
第2章 災害復興と地方はどのように研究されてきたか―本書におけるアプローチの導出
第3章 大槌町および気仙沼市の地域特性と全体的な被災・復興過程
第4章 震災前の大槌町における地域集団の活動・連帯と住民層ごとのライフスタイル像
第5章 震災後の大槌町における地域集団の活動・連帯の再構築過程
第6章 震災後の大槌町における住民層ごとのライフスタイル像の変容・分化
第7章 震災前後の旧気仙沼市における地域集団の活動・連帯の再構築過程
第8章 地方を持続可能にする災害復興をめざして
著者等紹介
野坂真[ノザカシン]
1986年富山県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院講師(任期付)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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