出版社内容情報
21世紀に入り、地方行政は大きな変革の期にあった。
「地方分権改革」、「公務員制度改革」が進められ、地方公務員の人事・給与制度が大きく変貌した。
さらに、公務員給与については「給与構造改革」と「給与制度の総合的見直し」の2つの大きな改革が行われた。
本書は、こうした変革の期となった21世紀の地方公務員給与を検証したものである。
目次
人材マネジメントとしての給与政策
第1部 地方分権改革と地方公務員給与(第1章 地方公共団体の合併と地方公務員給与―「平成の大合併」における給与水準の検証;補論 統治機構の改革と地方公務員給与―道州制で職員の給与はどうなるか)
第2部 公務員制度改革と地方公務員給与(第2章 昇進意欲に影響する給与制度の検証;第3章 地方外郭団体職員の給与水準の検証)
第3部 地方公務員給与の公民均衡(第4章 地方公務員給与における均衡適用プロセスの検証―「均衡配分の失敗」と「均衡連鎖の失敗」;第5章 地方公務員給与の公民比較方法の検証―地方公務員給与は高いのか;第6章 地方公務員給与の水準上昇イメージの要因分析―昔は低かったが今は高い?)
第4部 地方公務員給与における「2つの改革」(第7章 地方公務員給与における「2つの改革」の検証―「給与構造改革」と「給与制度の総合的見直し」;終章 自治に根差した地方公務員給与へ―「人事委員会制度廃止論」は暴論か;補論 「ミンサー型賃金関数」の考え方)
著者等紹介
圓生和之[マルミカズユキ]
1962年神戸市生まれ。現在、神戸学院大学経済学部経済学科教授。神戸学院大学大学院経済学研究科教授。専攻:労働経済学、人事経済学。博士(経済学)神戸大学。近著『公務員人事の経済分析』(三恵社、2017年)日本地方自治研究学会賞受賞ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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