出版社内容情報
わたしたちはどのようなメカニズムで「もの悲しさ」を感じているのか
情景を描写した和歌や能などの芸術作品を取り上げつつ、消費者行動研究における消費者美学の枠組みを基盤として、情景に対して感じられる「もの悲しさ」や「もの寂しさ」などの詩的哀感の生起について、普遍的な側面と文化固有の側面の両方からの説明を試みる。
内容説明
本書では情景を描写した和歌や能などの芸術作品を取り上げつつ、消費者行動研究における消費者美学の枠組みを基盤として、情景に対して感じられる「もの悲しさ」や「もの寂しさ」等の詩的哀感の生起を普遍的な側面と文化固有の側面の両方から説明することを試みる。
目次
第1章 消費者美学を基盤とする詩的哀感研究
第2章 詩的哀感の概念(1)―もの悲しさとは何か
第3章 詩的哀感の概念(2)―もの悲しさを巡る諸問題
第4章 情趣の源泉としての情景
第5章 もの悲しさの生起メカニズム―詩的哀感生起モデル
第6章 詩的哀感生起モデル内に位置づけられる促進要因
第7章 詩的哀感生起モデルの妥当性の検討(1)―研究方法と研究素材
第8章 詩的哀感生起モデルの妥当性の検討(2)―河原院の情景を素材として
著者等紹介
牧野圭子[マキノケイコ]
東京生まれ。1990年、お茶の水女子大学家政学部児童学科卒業。京都大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。同、博士後期課程学修退学。京都大学博士(経済学)。静岡県立大学経営情報学部助手、成城大学文芸学部講師、准教授等を経て、成城大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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