出版社内容情報
「リベラル国際秩序」の反動をとらえる
アメリカでのドナルド・トランプ大統領の誕生やブレグジットといった出来事を境に「リベラル国際秩序」の終わりを巡る論争が展開されている. これらの, グローバル化が進む一方でアイデンティティが強く主張される現象はどのように捉えればよいのだろうか. 本書では国際関係の歴史を遡り, 過去から現代を照射すること, また, 現代の視点から過去を捉え直すことで, 複雑な国際関係の理解への糸口をさぐる.
内容説明
アメリカでのドナルド・トランプ大統領の誕生やブレグジットといった出来事を境に「リベラル国際秩序」の終わりを巡る論争が展開されている。これらの、グローバル化が進む一方でアイデンティティが強く主張される現象はどのように捉えればよいのだろうか。本書では国際関係の歴史を遡り、過去から現代を照射すること、また、現代の視点から過去を捉え直すことで、複雑な国際関係の理解への糸口をさぐる。
目次
「歴史の終わり」の終わりか「歴史の回帰」か―国際関係の系譜学の試み
第1部 IR成立以前の国際関係認識
第2部 アメリカIRのなかの権力政治論の系譜学
第3部 冷戦構造と西側同盟国の内政との連関
第4部 没落する大国の外交伝統の系譜学
第5部 国際秩序観の系譜学
著者等紹介
葛谷彩[クズヤアヤ]
1970年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(法学)。現在、明治学院大学法学部教授
春名展生[ハルナノブオ]
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程退学、博士(学術)。現在、東京外国語大学大学院国際日本学研究院准教授
小川浩之[オガワヒロユキ]
1972年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(法学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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