出版社内容情報
住宅弱者の居住福祉の実現を目指して
DV被害者やホームレス経験者は、どのように居住不安定な状況に陥り、その後、どのように新たな住まいを得て生活を再建していったのか。母子世帯向けシェアハウスとハウジングファーストという民間支援を利用して生活の立て直しを試みる人たちに着目し、そのプロセスを明らかにすることで、公的制度の課題・問題点を逆照射する。
内容説明
新たな住まいの支援から日本の貧困問題に迫る。配偶者から暴力を受けた後に住まいを喪失し、母子世帯向けシェアハウスで暮らすシングルマザーと、新たな住まいを得て生活の立て直しをはかる男性ホームレス経験者に焦点をあて、新たな支援策を検討する。
目次
序章 住宅確保要配慮者(住宅弱者)という視点
第1章 住宅政策・ホームレス・DV被害者支援のこれまで
第2章 母子世帯向けシェアハウスとハウジングファーストでの調査
第3章 母子世帯向けシェアハウスを選んだDV被害者
第4章 ハウジングファーストで住まいを得たホームレス経験者
第5章 生活再建には何が必要か
補章 コロナ禍の支援現場の状況
著者等紹介
杉野衣代[スギノキヌヨ]
1974年愛知県名古屋市生まれ。2016年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了、修士(社会デザイン学)。2020年お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。現在、大阪市立大学都市研究プラザ「先端的都市研究拠点」特別研究員(若手)、東京都庁職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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