出版社内容情報
民族自決の願望は独立の追求か?
自治を求めるナショナル・マイノリティと独立を求めるマイノリティ。両者の違いはなぜ生まれるのだろうか。本書では、民族自決の願望を独立の追求と見なす通説を疑い、クリミアと沿ドニエストルを事例として、自決願望の形成と変化を捉えながら、民族自決運動が分岐するプロセスを描き出す。
内容説明
自治を求めるナショナル・マイノリティと独立を求めるマイノリティ。両者の違いはなぜ生まれるのだろうか。本書では、民族自決の願望を独立の追求と見なす通説を疑い、クリミアと沿ドニエストルを事例として、自決願望の形成と変化を捉えながら、民族自決運動が分岐するプロセスを描き出す。
目次
序章 民族自決運動の比較政治史(ナショナル・マイノリティとは;先行研究の検討 ほか)
第1章 前史:社会主義時代のクリミアと沿ドニエストル(ソ連の民族政策;クリミア ほか)
第2章 クリミア自治共和国の形成(地位格上げの萌芽;クリミア州から自治共和国へ ほか)
第3章 沿ドニエストルの未承認国家化(ソヴィエト・モルダヴィアと沿ドニエストルの変動;モルダヴィアにおける2重の秩序変動 ほか)
終章 ナショナル・マイノリティの自決要求は独立の願望か?(クリミアと沿ドニエストルの民族自決運動;民族自決運動の差異を巡る比較分析 ほか)
著者等紹介
松嵜英也[マツザキヒデヤ]
1987年生まれ。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻博士後期課程単位取得満期退学、博士(国際関係論)。現在、津田塾大学学芸学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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