産業変動の労働社会学―アニメーターの経験史

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産業変動の労働社会学―アニメーターの経験史

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  • サイズ A5判/ページ数 217p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771035553
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C3036

出版社内容情報

フリーランスであるアニメーターは、いかにして変わり続ける産業の中で仕事を続けることが可能になっているのか?
その条件を再考することでフリーランスと就業継続の問題を複合的に捉え、現代の労働を見通す視座を提示する。
アニメ産業は受注産業であり、その不安定な構造の中でも、長らく常時の生産ラインを抱えることなくフリーランスを中心として労働力を満たしてきた。だが、アニメ産業は同時に熟練した労働者が必要な労働集約的な産業でもある。そうした産業が継続されるには、労働者が長期にわたって「働き続けたい」と思う必要がある。一見すると不安定な状況下で就業継続しているアニメーターの「当事者の論理」に注目することで、フリーランスのキャリアを社会学的に捉える意義と可能性を提示する。

内容説明

アニメ産業は受注産業であり、その不安定な構造の中でも、長らく常時の生産ラインを抱えることなくフリーランスを中心として労働力を満たしてきた。だが、アニメ産業は同時に熟練した労働者が必要な労働集約的な産業でもある。そうした産業が継続されるには、労働者が長期にわたって「働き続けたい」と思う必要がある。一見すると不安定な状況下で就業継続しているアニメーターの「当事者の論理」に注目することで、フリーランスのキャリアを社会学的に捉える意義と可能性を提示する。

目次

アニメ産業における変動と「生活者」としてのアニメーター―産業変動のなかのフリーランサー
第1部 理論・方法編(アニメ産業の概要―既存調査から見る労働現場;アニメ産業の変容史―「ポスト・フォーディズム」化するアニメ産業;文化産業・コンテンツ産業におけるアニメーターとそれを見る視点―ネットワーク型組織の中で働き続ける労働者;フリーランサーの経験史―産業変動におけるキャリアの社会学的記述)
第2部 1980年代の産業変動と経験史(多様な表現を可能にする制作者の労働規範の変容―アニメブームにおける「同世代ネットワーク」の形成過程;アニメ制作者にとって「実力」とは何か―「浮動する規範」と準拠集団;フリーランスとして「キャリア」を積む―アニメーターの専門性と二つの職業観)
第3部 2000年代以降の変化と産業の維持(デジタル化の経験とマネジメント―アニメ産業における「表現」と「管理」の関係に着目して;ベテランアニメーターの技術への理解と「キャリア」―熟練・準拠集団・産業変動;アニメ産業における労働者の定着志向とその構造的条件―ネットワーク型組織におけるインフォーマルなコミュニティに着目して)
アニメーターとして働き続けること―フリーランスとしての「キャリア」を考えるために

著者等紹介

永田大輔[ナガタダイスケ]
1985年生まれ。明星大学・二松学舎大学・日本大学・日本体育大学等非常勤講師。専門は文化社会学・メディア史・映像文化論

松永伸太朗[マツナガシンタロウ]
1990年生まれ。長野大学企業情報学部准教授。専門は労働社会学・ワークプレイス研究。主著に『アニメーターはどう働いているのか―集まって働くフリーランサーたちの労働社会学』(2020年、ナカニシヤ出版、第43回労働関係図書優秀賞受賞作)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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富士さん

5
インタビューを中心としたアニメ産業労働論。必ずしもアニメーターだけではないですが、膨大な量がありながら研究に活用されてこなかったアニメ誌の記事や独自取材をもとに議論されています。これまで目についた論点を声高に叫ぶだけだった受け身なアニメ産業の労働問題を研究者側から積極的に資料を集めて、独自の方法と視点で議論しようというもので、アニメ産業の労働問題を「研究」と呼べるものにした、意義のある仕事です。問題は、わずかな質的資料から業界全体の変遷まで議論していいかですが、それを解決するのは続く者の責任です。2023/10/01

takao

2
ふむ2023/06/13

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