出版社内容情報
相互依存と激しい対立のゆくえ,そして日本
二つの大国の相互依存の深化は,グローバル・サプライチェーンを発展させた.しかし,政治・経済・安全保障の分野の激しい摩擦と対立は,世界経済を不安定化させている.本書は両大国の相互依存と対立の構造を政治経済学的に分析し,米中経済摩擦と国際秩序のゆくえを探る。
内容説明
大国間の対立と国際秩序、相互依存と激しい対立のゆくえ、そして日本。2つの大国の相互依存の深化は、グローバル・サプライチェーンを発展させた。しかし、政治・経済・安全保障の分野の激しい摩擦と対立は、世界経済を不安定化させている。本書は両大国の相互依存と対立の構造を政治経済学的に分析し、米中経済摩擦と国際秩序のゆくえを探る。
目次
第1部 米中貿易の解明―相互依存の深化(アメリカン・グローバリゼーションと中国経済体制―米中貿易の国際的枠組みと国内的基盤;米中間における貿易不均衡の構造―アジア太平洋地域における国際分業と企業行動;付加価値貿易から見た米中貿易―もう1つの「国際分業」の形;大国の食料貿易―食料安全保障と世界的なインパクト)
第2部 激化する技術・知的財産をめぐる覇権争い―「中国脅威」「デカップリング」の醸成(自由な越境移転か、ローカライゼーションか―「データ」をめぐる米中の角逐;中国のハイテク産業と技術の現状―米中ハイテク摩擦と半導体産業の技術デカップリング;科学技術領域にみる米中対立の構白―相互依存からデカップリングへの転換はなぜ生じたのか;米中経済のデカップリングとアメリカ製造業の「復活」―サプライチェーンの再構築と国内回帰)
第3部 米中の大国間対立と国際秩序―米中対立の国際的波及(米中関係の現段階―中国の国際秩序変更者としての台頭とアメリカの「強硬な関与政策」;「一帯一路」と受け入れ途上国―援助か「債務の罠」か;米中2つの資本主義体制の経済摩擦―その構造と日本の課題)
著者等紹介
中本悟[ナカモトサトル]
立命館大学経済学部特任教授
松村博行[マツムラヒロユキ]
岡山理科大学経営学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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