出版社内容情報
中国の食糧直接補助金政策はうまく機能したのか?
中国では、2004年から食糧生産農家に直接補助金政策を実施し始めた。その目的は、食糧生産の安定化と食糧生産農家の所得向上であったが、この実際はどうであったのだろうか。農家の観点から直接補助金政策が農業経営および農家経済にどのような影響を与えたのかを量的調査・質的調査の両面から明らかにした。京都大学名誉教授 小田滋晃
内容説明
中国の食糧直接補助金政策はうまく機能したのか?中国では、2004年から食糧生産農家に直接補助金政策を実施し始めた。その目的は、食糧生産の安定化と食糧生産農家の所得向上であったが、この実際はどうであったのだろうか。農家の観点から直接補助金政策が農業経営および農家経済にどのような影響を与えたのかを量的調査・質的調査の両面から明らかにした。
目次
序章 食糧補助金制度の変遷と本研究の課題設定
第1章 調査対象地域の概要と農業生産―山東省〓沢市S県の選定理由を中心として
第2章 郷鎮レベルのデータからみた農家所得構造の要因分析―山東省S県統計年鑑に基づく
第3章 村レベルのデータからみた農業経営の規定要因―聞き取り調査に基づく
第4章 経営形態別にみた農業経営と直接補助金の経済効果
第5章 農家経済からみた直接補助金制度に対する農家の主観的評価
終章 山東省小麦生産地における直接補助金の実証分析結果
補論 日本語論文からみた中国農業経営に関する研究動向―1978年‐2016年の論文に基づく
著者等紹介
白素香[バイスイシュン]
1983年生まれ。最終学歴、京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。現在、東北農業大学経済管理学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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