内容説明
なぜ、いまヘーゲル哲学なのか。認識論と存在論はどのように関係するのか、哲学と科学はどのように関わるべきか、心と身体はどのように関わるのか…。これらの現代哲学の諸問題についてヘーゲル哲学は解決の糸口を与えてくれるかもしれない。ヘーゲル『大論理学』研究。
目次
なぜいまヘーゲル論理学なのか
第1部 ラディカルな全体論(ヘーゲル・ルネサンス;概念の全体論;認識論と存在論の弁証法)
第2部 経験に開かれた体系(判断とその根拠;推論と経験科学;現象と法則)
第3部 生命の一元論(行為論としての目的論;外的合目的性と二元論批判;論理的理念としての生命)
著者等紹介
川瀬和也[カワセカズヤ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、宮崎公立大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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odmy
1
論じられていることはかなり抽象的だけど、論理展開自体は明晰で、割とスムーズに読むことができた。ヘーゲルの難解な議論を全体論と一元論という二つの観点で整理した、というのがこの本の成果で、原典を読むにあたり役立つ道標になりそう。ただ反面、ヘーゲルを解釈すること自体が本書の目的なので、ここで書かれていることを現実世界の問題に応用したら新しい視野が開ける、というものでもないと思う(全体論とか一元論という発想自体は現代哲学にもあるので)。ヘーゲルを読むための準備作業として読むべき本だと思う。2025/12/14




