目次
聖地・熊野の世界遺産化を読み解く―ナショナリゼーション論からのアプローチ
第1部 激動の近代―排仏毀釈の嵐から近代観光と電源開発へ(神仏の“交流”から分離へ―修験道政策から観る“国家と宗教”の関係史;明治から昭和初期における熊野地方の観光対象の変遷―瀞峡と那智の滝を中心として;濫伐される熊野―繁栄と災害のパラドックス;電源開発と熊野の変貌―ナショナリゼーションから省有化へ;「筏の終焉」と河川の近代化―“川と人々”・“筏と生活世界”の近現代)
第2部 問い直される近代―世界遺産化と地域社会の変貌(熊野の観光メディア言説の変動―ガイドブックと旅行雑誌における記述を対象として;世界遺産ツーリズムにおける信仰文化の価値―熊野修験の文化遺産化と観光資源化をめぐって;観光立国「日本」と「宗教」―世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」;世界遺産とインバウンド観光―熊野古道の観光言説を事例として;問い直される世界遺産―台風12号災害を契機とした熊野古道をめぐる語りの変容;世界遺産のインパクト―既存観光地と新規観光地;地方移住のその先に;地域おこし協力隊における選択的行為としての定住;地域おこし協力隊の「仕事」―熊野地域の協力隊の事例を通して)
著者等紹介
田中滋[タナカシゲル]
1951年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、龍谷大学名誉教授、龍谷大学「里山学研究センター」研究員、京都仏教会「宗教と社会研究実践センター」主任研究員
寺田憲弘[テラダケンコウ]
1969年生まれ。龍谷大学社会学研究科博士後期課程中退。現在、龍谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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