内容説明
女性器切除と「ゼロ・トレランス」をアフリカの現場から深く考える。
目次
Introduction グローバル・ディスコースとアフリカの女性器切除
1 女性器切除は女性の身体・心理にいかなる影響を与えるのか?―近年の生理学・心理学的研究の検討を通して
2 国際社会のルールと家父長制社会の規範―ゼロ・トレランス政策を超えて
3 変容する「女子割礼(FC)」―西ケニア・グシイにおける医療化と儀礼の変化
4 草の根のFGM/C廃絶運動と地元住民―ケニア・マサイの事例から
5 “女子割礼/女性器切除”をめぐる多様性と柔軟性のエスノグラフィー―ケニア牧畜社会におけるFGM/C廃絶運動の功罪
6 スーダンにおけるFGC廃絶運動の系譜―宗教が果たした役割に着目して
著者等紹介
宮脇幸生[ミヤワキユキオ]
京都大学大学院文学研究科博士課程中途退学、博士(人間・環境学)。現在、大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科教授
戸田真紀子[トダマキコ]
大阪大学大学院法学研究科博士課程後期単位取得退学、博士(法学)。現在、京都女子大学現代社会学部教授
中村香子[ナカムラキョウコ]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了、博士(地域研究)。現在、東洋大学国際学部准教授
宮地歌織[ミヤチカオリ]
東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、佐賀大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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