内容説明
「協力してもいい私」のために文明の潜在力を再発見する。協働に寄与する見通しの上で行為できる基準を立てることは、「公正な協働」を共に展望するための手段である。その展望を示し、これに乗る者には事後的な支持を与えることが本書の協働観である。
目次
第1部 「私」「私たち」「みんな」の関係を組み直す(人生の「お膳立て」原論;構造か資質か?共生の条件;地続きか飛躍か?;「私」「私たち」「みんな」の接続関係)
第2部 社会政策の中の集合行為問題(集合行為・文明化・社会政策;統治次元における協働の意味;集合行為問題へのアプローチとしてのシティズンシップ)
第3部 システムシティズンシップ―協働とバランスの背景(社会的信頼と社会的知性;つりあいと責務―協力の条件づけとしての社会権;統治観点としてのシステムシティズンシップ)
第4部 現代福祉国家における協働のお膳立て(福祉国家論における協働論の再構成―経済社会の「文明化」;「理性」の活用による「知性」の実質化;統治次元へ―協働のお膳立て方法)
第5部 機能分化状況下の社会権統治(社会政策領域の集合行為問題;協力の公序と社会権保障;集合的社会権保障とシステム市民)
著者等紹介
高橋聡[タカハシサトシ]
1965年岩手県盛岡市生まれ。東北大学法学部卒業、東北大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。現在、岩手県立大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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