内容説明
超大国ヘの道を着々とあゆむ中国。在日中国人研究者である著者が、自身の研究と体験に基づき、様々な論点からその道程をたどる。経済成長と格差・貧困問題、農業・農村・農民(三農)問題、少子高齢化・労働問題、教育・社会・政治問題、日中関係…。2000年代初頭から現在にかけて、中国はどのような課題に直面し、それらにどのように対応してきたのか。混迷を極める世界情勢のなか、これからの中国のあゆむ道とは?
目次
中国の経済大国化と日中関係
第1部 経済成長と格差・貧困問題(経済成長とそのメカニズム;経済格差の実態と形成要因 ほか)
第2部 農業・農村・農民(三農)問題(三農問題と農政の転換;農産物貿易と食糧問題 ほか)
第3部 中国の少子高齢化・労働問題(少子高齢化のいま;農民工問題の諸相 ほか)
第4部 教育・社会・政治問題(大学教育と機会平等;体制転換下の社会問題 ほか)
第5部 日中関係・中国研究の視点(日中関係の視点;中国研究の視点)
著者等紹介
厳善平[ゲンゼンヘイ]
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授、天津理工大学客員教授。1963年中国・安徽省生まれ。1984年南京農学院農業経済学系卒業、1991年京都大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。桃山学院大学経済学部専任講師。助教授、教授を経て2011年より現職。中国経済経営学会会長、日本現代中国学会理事長など歴任。著書多数。地域農林経済学会学会賞。日本農業経済学会奨励賞、日本農学進歩賞、大平正芳記念賞特別賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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