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内容説明
マキアヴェリから安藤昌益までヨーロッパと日本の重要思想がこれ一冊で全てわかる!社会思想史教科書の決定版!
目次
ヨーロッパ近世への視座
マキアヴェリの君主・共和論の「共存」
トマス・モアのユートピアの「虚構と真実」
ルターの宗教改革の革新性と保守性
カルヴァンの宗教改革と「戦う教会」
ホッブズの国家(コモンウェルス)の両義性
ロックの近代性と近世的限界
モンテスキューの権力分立論と時代的限界性
ルソーの人民主権論の理想と現実
日本の近世とは何か
林羅山の日本朱子学と「官の学」
中江藤樹の日本陽明学と「民の学」
山鹿素行の古学と「武士道ならぬ士道」
伊藤仁斎の古義学と「日用人倫の学」
荻生徂徠の古文辞学と「為政者責任」
本居宣長の国学と「日本人精神」
石田梅岩の心学と「町人道徳」
安藤昌益の自然思想と「農の哲学」
著者等紹介
徳永哲也[トクナガテツヤ]
1959年大阪府に生まれる。1983年東京大学文学部卒業。1996年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、長野大学環境ツーリズム学部教授(専攻=哲学・倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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やまやま
10
西洋史としては15世紀後半からフランス革命前までの宗教改革及び自然法思想(社会契約論)の推移を述べ、同じ時代に日本において説かれた社会思想を「官の思想」と「民の思想」に対比して論を展開する。この整理ではマキャヴェリは若干はみ出しにも思えるが、著者は法の支配の在り方を唱えたという整理で自然法思想のグループに入れている。聖書の翻訳の意義、資本主義の精神へのつながりなど、著者なりの整理だが、論理のつながりはわかりやすく思えた。日本史においては、武家の朱子学に対して、伊藤仁斎や石田梅岩は本当に京都らしい。2022/07/23
Go Extreme
1
ヨーロッパ近世視座 マキアヴェリの君主・共和論の共存 トマス・モアのユートピアの虚構と真実 ルターの宗教改革の革新性と保守性 カルヴァンの宗教改革と戦う教会 ホップズの国家の両義性 ロックの近代性と近世的限界 モンテスキューの権力分立論と時代的限界性 ルソーの人民主権論の理想と現実 林羅山の日本朱子学と官の学 中江藤樹の日本陽明学と民の学 山鹿素行の古学と士道 伊藤仁斎の古義学と日用人倫の学 荻生祖彼の古文辞学と為政者責任 本居宣長の国学と日本人精神 石田梅岩の心学と町人道徳 安藤昌益の自然思想と農の哲学2020/12/13
たこ
0
哲学者の人生や思想を近世の歴史と関連させて詳細まで語られている本は珍しいと思う。最近哲学に興味があったので手に取ってみたが、勉強になった。2023/07/30