内容説明
衰退の一途を辿る地場伝統ものづくり企業の中で例外的に成長し続ける鎚起銅器の玉川堂(新潟県燕市)、甲州ワインの勝沼醸造(山梨県甲州市)、化粧筆の白鳳堂(広島県熊野町)、錫鋳物の能作(富山県高岡市)という注目すべき4社の事例を分析。高くても売れる「伝統知に基づく古くて新しい日本的経営」のポイントとして(1)「限定流通チャネル」、(2)「マス広告忌避」、(3)「製品文化創り込み」、(4)「聖地化」、(5)「独自性」の5つを仮説構築・検証する。新たな「日本」発ブランド創造の道筋とものづくり自体をブランド化する「ものづくりブランディング」を提案する。
目次
第1章 地場伝統ものづくり企業が成長する必要性
第2章 これまでの地場伝統ものづくり企業論とラグジュアリー戦略論
第3章 鎚起銅器の玉川堂(新潟県燕市)―仮説導出のための事例研究(1)
第4章 甲州ワインの勝沼醸造(山梨県甲州市)―仮説導出のための事例研究(2)
第5章 地場伝統ものづくり企業が成長するための仮説の導出―玉川堂と勝沼醸造に共通するポイント
第6章 化粧筆の白鳳堂(広島県熊野町)―仮説検証のための事例研究(1)
第7章 錫鋳物の能作(富山県高岡市)―仮説検証のための事例研究(2)
第8章 地場伝統ものづくり企業が成長するための仮説の検証
第9章 地場伝統ものづくり企業が成長するためのポイント
著者等紹介
長沢伸也[ナガサワシンヤ]
早稲田大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)および商学研究科博士課程教授。早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所長。1955年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。工学博士(早稲田大学)。立命館大学教授等を経て、2003年より現職。仏ESSECビジネススクール、パリ政治学院客員教授、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン寄附講座教授を歴任。専門はデザイン&ブランド・イノベーションマネジメント論。商品開発・管理学会長。海外学術誌編集委員等
川村亮太[カワムラリョウタ]
マーケティング・コンサルタント。1978年生まれ。2017年早稲田大学大学院商学研究科専門職学位課程ビジネス専攻修了(MBA)。広告系ベンチャー企業、株式会社リクルートを経て、現在マーケティング系ベンチャー企業においてマーケティング・コンサルティング等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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