内容説明
インドの金融発展を「金融深化」と「金融包摂」という異なる観点から捉え、金融発展がこれまでインドの経済成長と貧困削減に対してどのような役割を果たしてきたか、そして今後どのような役割を果たし得るかについて、商業銀行に関する豊富なデータに基づき、解明する。
目次
序章 金融発展における銀行部門の役割
第1章 マクロ経済の資金循環構造
第2章 銀行部門の構成
第3章 銀行部門の資産・負債構造
第4章 銀行部門の収益性と健全性
第5章 金融包摂の歴史
第6章 金融包摂の貧困削減効果に関する実証分析
第7章 経済成長と貧困削減に向けた銀行部門の役割
第8章 株価と生産の因果性検定
著者等紹介
井上武[イノウエタケシ]
神戸大学大学院国際協力研究科准教授。1997年慶應義塾大学経済学部卒業。2002年大阪大学大学院国際公共政策研究科前期博士課程修了。2004年ウォーリック大学大学院経済学研究科修士課程修了。2007年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了、博士(経済学)。国際協力事業団(現・国際協力機構)職員、日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、南山大学准教授を経て、2016年より現職。専門は開発金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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