内容説明
生涯をいくつかの職業・職種の組み合わせでつないで生きる「ポートフォリオ社会」の到来である。大学にとっては知識教育を超えて学生が雇用に適応できるようにするにはどうするか。大学生にとっては個人の人的資源をいかに向上させるか。本書は大学教育と大学生の雇用可能性をつなぐ待望の1冊である。
目次
大学生のエンプロイアビリティの目的と本書の問い
第1部 学習成果とエンプロイアビリティの統合にかかわる概念的検討(大学教育とエンプロイアビリティの接近;大学生に求められる“新しい能力”;学習成果とエンプロイアビリティの統合可能性)
第2部 測定尺度の作成と検証(大学生のエンプロイアビリティの尺度作成と妥当性の検証;学習成果の要素とエンプロイアビリティの関係性;学習成果の要素の見直し)
第3部 実証分析(学習成果とエンプロイアビリティ知覚の時間的先行関係;学習成果間の影響関係:USEMの理解と実践;学習成果とエンプロイアビリティ知覚の影響関係;エンプロイアビリティ知覚の効果と限界)
第4部 “新しい能力”の変化と成長(縦断的調査に用いる測定尺度;“新しい能力”の学年別変化と特徴;大学生の成長の検証)
大学生のエンプロイアビリティを高めるために
著者等紹介
渡辺研次[ワタナベケンジ]
大阪経済大学経営学部教授。1952年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。立教大学経営学研究科博士後期課程満期退学。修士(経済学)。1975年住友海上火災保険株式会社(現、三井住友海上火災保険株式会社)入社、2010年山梨大学特任教授、2016年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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