内容説明
地域が抱える複層的な問題に対応すべく包括的支援の推進が市町村の努力義務となっている。本書では、包括的支援体制の介護予防と子育て支援において、町内会・自治会などの地縁である結合型ソーシャル・キャピタルとNPOなどの橋渡し型ソーシャル・キャピタルを駆使した包括的支援の有効性を量的調査と事例研究によって検証する。
目次
序章 なぜ包括的支援の介護予防と子育て支援においてソーシャル・キャピタルに着目するのか
第1章 介護予防と子育て支援をめぐる政策の経緯とその概念
第2章 ソーシャル・キャピタルの概念と本研究の仮説
第3章 仮説を検証する量的調査の方法とその結果
第4章 ソーシャル・キャピタルの地域差に着目した質的調査の方法とその結果―SCの地域差を克服する介護予防と子育て支援
第5章 橋渡し型ソーシャル・キャピタルを駆使したフィンランドの介護予防と子育て支援―NPOとの協働とNPOの持続支援
第6章 本研究から得られた知見と政策への示唆―介護予防と子育て支援に結合型SCと橋渡し型SCは有効
著者等紹介
川島典子[カワシマノリコ]
1962年島根県松江市生まれ。2007年同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻単位取得満期退学。2018年同志社大学大学院総合政策科学研究科総合政策科学専攻公共政策コース博士課程後期退学。博士(政策科学)。同志社大学ソーシャル・ウェルネス研究センター研究員、新見公立大学准教授などを経て、福知山公立大学地域経営学部医療福祉経営学科教授。専門は、社会福祉政策、地域福祉、高齢者福祉、子育て支援、ジェンダーなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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