内容説明
子づれシングル女性を対象とした多数の量的調査やインタビュー調査をもとに、彼女たちの生活者としての実態を立体的に描き、抱える問題を浮き彫りにする。生きづらさが軽減され、自由、尊厳、安定を実現できるために必要な社会的支援策についても提言する。
目次
「子づれシングル」女性の生活システム分析の試み
1 子づれシングルと子どもの貧困(日本における女性の貧困―社会的排除から包摂へ;母子世帯の貧困の要因を探る―父子世帯との比較から;ひとり親家族で育つ子どもたち―子どもの人権の視点から捉える)
2 被差別部落の子づれシングル女性(被差別部落の子づれシングル女性の生活困難さ;被差別部落の子づれシングル女性のホンネ;重複差別―被差別部落の子づれシングル女性の場合;部落子づれシングル女性による被差別のライフ・ストーリー)
3 子づれシングル女性の生きづらさ(「生きづらさ」を社会学するとは―ひとり親家族を事例として;子づれシングル女性の生きづらさを測る―Y市ひとり親家庭等実態調査より;子づれシングル女性にみる離婚の意義―離婚前の生きづらさ分析をとおして;子づれシングル女性にみる離婚後の「生きづらさ」)
著者等紹介
神原文子[カンバラフミコ]
1988年京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学、博士(社会科学)。現在、神戸学院大学現代社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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