目次
序論
第1部 カント同時代の「啓蒙」のエートス(カント晩年の筆禍事件;秘密結社のベルリン水曜会;ベルリン水曜会の啓蒙論議;道徳性優位のエートス)
第2部 歴史哲学と世界市民主義の文献内在的検証(形而上学的見地と世界市民的見地;歴史哲学の重層的構造―「開化」「市民化」「道徳化」;市民社会論の課題―「市民化」と「道徳化」;法的市民社会論―「自由」「平等」「自立」;道徳的市民社会論―「世界市民社会」)
第3部 世界市民主義の新たな地平と現代的意義(世界市民主義の系譜とカントの世界市民主義;カント市民社会論の歴史的社会的様相―ハーバーマス『公共性の構造転換』(一九九〇年)に即して
カント世界市民主義の現代的意義―マティアス・ルッツ‐バッハマン、ジェームズ・ボーマン『法による平和 カントの平和理念と新たな世界秩序の問題』(一九九六年)を手掛かりに)
結論
著者等紹介
西田雅弘[ニシダマサヒロ]
1955年広島県生まれ。1980年広島大学文学部卒業。1988年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、下関市立大学経済学部教授(専門は倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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