内容説明
意識と知性の背後、没意識的なものと習慣的なものとの交錯のなかで、近代を担う“主体”はその地平を開き、そして揺さぶられてゆく。―研究史上の落丁であったヘーゲル「主観的精神の哲学」の全容と射程に迫る、初の試み。
目次
第1部 「主観的精神の哲学」の基本課題と基本展開(「主観的精神の哲学」の基本課題;「主観的精神の哲学」の基本展開)
第2部 「主観的精神の哲学」の基本概念の検討(「主観的精神の哲学」における精神の没意識的境位とその意義;身体と言語;“第二の自然”と“機械制”―「主観的精神の哲学」の構造と帰趨;欲求/狂気/情熱―精神における主体の顛倒と更新;生成する主体)
著者等紹介
池松辰男[イケマツタツオ]
1988年中国山東省生まれ。2017年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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