内容説明
植民地近代化による開発と収奪、戦争と戦場の性暴力、権威主義体制下の開発と労働統制、労働運動と民主化運動の高まり、通貨危機とIMF体制下の経済の再編、グローバル化の進展と格差の拡大、孤立化する北朝鮮に対する経済支援と経済制裁など、20世紀の東アジアを襲った人類的課題に国際経済学はどうこたえたのか。根源的テーマに挑み続けた著者30年の知的格闘の軌跡。
目次
植民地近代化―日本による朝鮮植民地開発の光と影
戦争と国際労働移動―慰安婦問題と戦場の性暴力
開発独裁
労働統制と労働運動
技術移転と東アジアの構造変動
社会主義、輸入代替、輸出志向―20世紀の開発システムをどう見るか
通貨危機―韓国は通貨危機にどう立ち向かったのか
グローバリズムの代償―韓国における反米感情と対米依存のジレンマ
経済協力と経済制裁―太陽政策期における北朝鮮の政治・経済システムの変化と連続性
改革開放か、それとも経済統制の強化か―北朝鮮の苦悩
曖昧な経済システム―中国経済をどうみるか
経済民主化―韓国における経済格差改善への取り組み
著者等紹介
朴一[パクイル]
1956年兵庫県生まれ。1988年同志社大学大学院商学研究科博士課程修了。現在、大阪市立大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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